2018.09.09
9月9日の淡海働き方研究会では、ブラック企業アナリスト新田龍さんによる基調講演から始まり、新田さんの豊富なご経験と日本的慣行への鋭い考察には、度々感銘を受けています。
新田さんの発表の後に、私の方から『一教員から見る日本の労働問題:グローバル化とダイバーシティ』と題し、発表させていただきました。
働き方が頓挫する企業の特徴、経営戦略としてのダイバーシティ、組織における実態について話しました。
特に、組織における実態では、以下の4点について議論しました:
①日本のオモテ(ダイバーシティ歓迎)とウラ(あまり実行していない/実はしたくない)
②日本人と外国人のコミュニケーション摩擦(お互い考えていることが根本的に違う by 共同研究で行っているFocus CubedによるFriction Point Analysis(英語))
③多様性≠インクルーシブ(多様ではあるが、包括的な関係性に至っていない)
④虚妄な概念「英語流暢=グローバル人材」(英語ができても現地従業員を管理できない人もいる)
学者だけではなく、実務の方々と議論でき、とても有意義な一日でした。