筑波大学生 Alibaba Japan 企業訪問の報告
2017年8月28日 東京某所にてAlibaba Japan 様に 朱 助教授の引率のもと、筑波大学生数名が企業訪問しました。
今回は数ある日本にある外国企業の中で最近、勢いのある中国系企業のトップ Alibaba Japan 様を訪問して、中国系企業に対する理解を深め、将来のキャリア選択に活かすという趣旨で訪問させて頂きました。
当日は
1部: 天猫国際(Tmall Global )等を担当する マーチャント支援部 木村 様
2部: Alibaba.com 日本法人向けのサービスを担当する国際事業部 高橋 様
からお話を頂きました。
お話をただ聞くだけではなく、学生たちが話している内容で疑問に思ったことに質問したり、活発に意見を交換したりとても有意義な時間になりました。
内容
詳しい内容としましては、
1部では木村 様からはまずAlibabaの歴史・変遷のお話をして頂きました。
・現在の中国人の消費のトレンド
・日本企業がどのような点で中国マーケットに入っていくことに苦戦しているか
・日本と中国でのECの立ち位置の違い 等
とても興味深い話題のお話を聞くことができました。
特に興味深かったのは日本企業と中国企業のスピード感の違いです。
一般的に日本企業では何か計画に変更したいときは、上司に許可をとって、その上司がさらに上に許可をもらってと沢山のステップを得てやっと変更が出来ますが、一方、中国企業ではその場で責任者がサッと決めてしまうことがよくあるそうです。「明日までによろしく」「今日の15時までに決めて返信下さい」というようなメールが来ることも多々あるようです。
このようなことの根底には中国では働き方として
・変更は悪くない、むしろ変更に柔軟に対応することがビジネス成功のポイント
・スピーディに対応できるのが仕事のできる人
という考えがあるからだそうです。
他にも中国企業ではたらく日本人についてなど沢山の質問が上がっていました。
2部ではまず高橋 様から担当しているAlibaba.comについて説明して頂きました。Alibaba.comは世界を代表するインターネット上の国際B2Bサービスで世界中のバイヤーとサプライヤーをつなげています。Alibaba Japan では は日本の企業がAlibaba.comに商品を出すにあたってのどのようにPRすればよりサプライヤーにアプローチできるかなどコンサルティングを行なっております。
いまや淘宝(Taobao)などがとても有名になりましたが元々はこのAlibaba.comからAlibabaは始まったそうです。
今回はAlibaba.comのサービス内容や日本法人にどのようにご提案をしているかをAlibaba.com上で実際の例を見ながらお話頂きました。特にサービスを成長させるための取り組みの話については興味深いものが有りました。過去にインターン生は日本企業がAlibaba.com上でランキング上位にくるための取り組みや、日本の商品の紹介ページをより世界中のお客様を引きつけるようにするかの計画・行動・検証を行なっていたそうです。
また話はAlibaba.comの採用の話までに及んで、新卒と中途の社員が一緒になって働くいい雰囲気であり、最近インターン生からそのまま入社した人がいるそうです。
以上のようなAlibaba Japan 様から貴重なお話を頂くことができました。参加した学生も止むことなく質問をして白熱していましたが、時間の制限があり名残り惜しくも企業訪問を終えました。
参加者の感想・コメント
企業訪問後、参加者の方に感想・コメントを伺った所以下のような回答を得ました。
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国際総合学類の1年生
初めての企業訪問で貴重な体験ができた。
人文社会科学歴史学の中国人留学生
経営理念として、Alibaba追求しているのは金ではなくて、世間の商売を簡単にする夢でした。
朱藝 助教授
スピード感が早い。ソフトバンクから中国系企業への移行が興味深い。国によって異なるEコマースの戦略。インターンの活用。
(すべて原文まま)
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(最後にエントランスで集合写真)
今回は幸運にも Alibaba Japan 様 を訪問して貴重なお話を聞くことが出来ました。参加者の皆様のキャリア選択の一助になったと思います。今回、貴重な体験を提供していただいたAlibaba Japan の皆様 , 朱助教授 及び由衛彰敬様に感謝の意を表して報告の結びとさせて頂きます。
(文責: 筑波大学 横田健太)